[ホーム][AWS まぎわらしい用語一覧] > [「ボリューム(EBS)」、「スナップショット」、「AMI(Amazon Machine Image)」の違いとは]

「ボリューム(EBS)」、「スナップショット」、「AMI(Amazon Machine Image)」の違いとは

作成日:2020/01/29

EC2 インスタンスにおける「ボリューム(EBS)」、「スナップショット」、「AMI(Amazon Machine Image)」の違いに関して説明します。ボリュームはEC2インスタンスの「ハードディスク」として使用します。バックアップは「スナップショット」として生成し S3 に保存されます。また「スナップショット」をAMI として登録することにより起動可能なイメージを生成することが可能です。

AWSにおける EBS , スナップショット , AMIの違い



AMIとスナップショットは同じようですが違います。複数のディスクから構成される AMI も存在します。(ディスクが2個、3個から構成されるサーバ)。よってスナップショットと AMI は 1対1 ではなく n対 1 です。


AMIとスナップショットの違い



EC2のイメージはAMIとして保存されます。AMIはスナップショットと登録情報から構成されます。
AMIからEC2を作成することは可能です。ただし既存のEC2でAMIを使うことはできません。
一度AMI内のスナップショットからボリュームを作成してアタッチする必要があります。

AMIやスナップショットとEC2の関係は次の通り。

AMIやスナップショットからEC2を生成する方法



AMIからEC2を生成することは可能。既存のEC2にAMI内のスナップショットを利用するには一度スナップショットからボリュームを生成する必要あり。
またインスタンスIDを変更せずにリストアする場合などは、AMIからリストアするとインスタンスIDが変更になってしまうため、AMI内のスナップショットからボリュームを生成してアタッチする必要がある。

スナップショットはAMIと紐づけられている場合は削除できない。
AMIの登録を解除してから削除する必要がある。

比較は以下の表の通りとなります。

比較表ボリューム(EBSボリューム)スナップショットAMI
概要EC2インスタンスなどが"ローカルディスク"として使用するボリューム。インスタンスからは物理的に接続されたディスクに見える。(実際はネットワーク経由で接続)

ボリュームの断面をコピー。 S3 に保存。・スナップショット及びインスタンスの構成情報(メタデータ)から構成される起動テンプレート。
・スナップショットに依存
・「イメージ」と表記される場合あり。

・スナップショット≒AMI 。ほぼイコールだが、スナップショットの構成情報は除外されている。スナップショットはハードディスクであるため、CPUその他の情報は保有しておらず別途構成情報として指定する必要あり。逆に柔軟性がある。

一言でいうと物理ディスクEBSのバックアップテンプレート
作成方法EC2インスタンス生成時あるいは追加ボリュームなどで生成。
ボリューム(EBS)から生成。
スナップショットから「イメージ作成」で作成。

(*)その他AMIはAWS側からすでに用意されているものや、ベンダーが提供するものなどがある。

主な用途EC2インスタンスなどのハードディスク。

インスタンスにアタッチして使う。
ボリュームのバックアップ。ハードディスクのバックアップのようなもの。

スナップショットを起動可能としたもの。ハードディスクだけでは起動できないので、その他構成情報が必要となる。ただし AMI はテンプレートであり、AMIからボリュームにコピーされ実行される。

AMIから新規にインスタンスを起動することが可能。
名前Vol-********snap-********ami-********
保存される場所EBSS3S3
変化EC2インスタンスなどにより内容は変化する原則、スナップショット取得後は内容は変化しない内容は変化しない(アップデートはされる)
世代管理できない(そもそも世代管理の意味がない)
リージョンによるが、AWS で世代管理機能あり。
2019年現在で世代管理機能はなし。別途作成する必要あり。
備考-このボリュームを利用してAMIを登録した場合、AMIを削除せずボリュームを削除すると以下の警告が表示される。

The snapshot snap-****************** is currently in use by ami-******************

主な構成情報(メタデータ)はおそらく以下の通り。

AMI ID
AMI 名
所有者
ソース
プラットフォーム
アーキテクチャ
イメージタイプ
仮想化タイプ
ルートデバイス名
ルートデバイスタイプ
RAM ディスク ID
カーネル ID
ブロックデバイス

EC2 インスタンス作成時に選択できるのが"AMI"です。スナップショットからは直接はECインスタンスは生成できません。
AMI 起動時に構成を指定することも可能だが前提の構成と違い場合は起動できない可能性もある。

関連リンク:
EBS と インスタンスストアの違い
Amazon EBS-BackedとInstance Store-Backedの違い
AWS のストレージサービスの違いに関して | EFS,EBS,S3,Amazon Glacier
EBS(Elastic Block Storage) タイプの違い
AWS のややこしい EBS ボリュームタイプの違いを整理する
自己所有 , パブリックイメージ , プライベートイメージの違い | AWS AMI
シングルAZ と マルチAZ の違いに関して
AWSにおける リージョン、AZ、エッジの違い
AZ、リージョン、グローバルサービスの違い
Amazon SNS と SES の違い | メール送信機能差
Amazon Linux と CentOS の違い | 大きなメリットとデメリットを理解する
Amazon Provided DNS と Route 53の違い




AWS まぎわらしい用語一覧へ戻る


本ページの内容は個人的に調査した結果がであり内容が正しいことは保証されません。
またAWSサービスは常に改良、アップデートされており本ページの内容が古く誤った内容になる可能性もあります。変更になっても本ページが正しく更新されるとは限りません。
あくまでも参考程度でご覧ください。内容により発生したいかなる時間的損害、金銭的損害、その他の損害に関しても何人も保証しません。