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AWS のややこしい EBS ボリュームタイプの違いを整理する

作成日:2020/01/29

複数の選択肢がある EBS のタイプの違いに関して比較表で説明します。タイプが複数ありますが整理すると用途が見えてきます。

スループットは以下で制限されます。
・ボリュームのスループット制限
・インスタンスのスループット制限

よってボリュームが高性能でもインスタンスのネットワークI/Oにより制限される可能性あます。回避するために EBS最適化インスタンスを使用します。

参考:Amazon EBS ボリュームの種類

【2019/4/3更新】比較表に一部誤りがあり修正


比較は以下の表の通りとなります。

説明プロビジョンド IOPS SSD汎用 SSD スループット最適化 HDDCold HDD
タイプSSDSSDHDDHDD
API名io1gp2st1sc1
IOPS(*1)最高高い低い低い
ブートボリュームとして使用可能可能不可不可
コスト
概要・ミッションクリティカルな高スループット
・特にデータベース用のストレージとして使用。
・ボリューム作成時にIOPSを指定。
・一般的な使用。
・マネージメントコンソールから作成する場合のデフォルト。
・アクセスの頻度が高い
・低コストで大量データを安定したスループットで。
・I/O のサイズが大きくかつシーケンシャルアクセス。
・ログ、ビッグデータなど。サイズが小さいアクセスはgp2を使うべき。
・アクセス頻度低い
・大量データ
・I/O のサイズが大きくかつシーケンシャルアクセス。サイズが小さいアクセスはgp2を使うべき。
性能に関する考慮
・IOPSがベース。
・I/O クレジットバランスを使い果たした場合は"ベースライン IOPS "となり性能が劣化するため注意。(*2)
・頻繁I/Oクレジットが空になる場合は、サイズを大きくするか、io1に変更することを検討する。
・クレジットがある間はバーストスループットでアクセス可能だが、クレジットを使い果たすとベースラインの性能となる。
(*2)
・クレジットがある間はバーストスループットでアクセス可能だが、クレジットを使い果たすとベースラインの性能となる。
(*2)
どんなとき本番環境で性能にシビア、性能低下が許されない、データベース系などはこれを使う。ブートボリュームは普通はこれを使う。あるいはテストや開発など。ログやビッグデータなど大きいファイル。アクセスもシーケンシャル(ランダムアクセスではない)コストを重視。めったに使わない場合はこれ。Glacier に出す前など。
課金プロビジョニングされたストレージ+プロビジョンド IOPS あたりプロビジョニングされたストレージプロビジョニングされたストレージプロビジョニングされたストレージ

(*1)SSDは磁気ヘッドに移動などがないため高いIOPSとなります。
(*2)他の資料で「Max性能」と表示されていますが、クレジットを使用した場合なので注意してください。クレジットがなくなると性能はでなくなります。

・最大の I/O サイズは、SSD ボリュームで 256 KiB、HDD ボリュームで 1,024 KiB。物理的に連続している場合、最大サイズになるまで単一の I/O にマージして処理されます。

・その他マグネティックがあるが旧世代のストレージであり推奨されていません。

・具体的な数字は以下を確認してください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/EBSVolumeTypes.html

関連リンク:
「ボリューム(EBS)」、「スナップショット」、「AMI(Amazon Machine Image)」の違いとは
EBS と インスタンスストアの違い
Amazon EBS-BackedとInstance Store-Backedの違い
AWS のストレージサービスの違いに関して | EFS,EBS,S3,Amazon Glacier
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