AWSのよく使われる用語である「リージョン」「AZ」「エッジ」に関する違いを説明します。オンプレミスからAWSに移行する場合にまずこれらを理解することが重要となります。どこのリージョンをベースに構築するか、どのようなAZに分散するかの検討が重要です。また世界中のユーザに対応するシステムならエッジロケーション上で動作するAWS機能の活用も必須となります。
「AWS = クラウド =雲の上」ですが性能、可用性、被災対策などでは物理的な場所を意識することが大事です。(ただし具体的なデータセンターの住所は非公開になっています。セキュリティ上の理由と思われます。)
比較は以下の表の通りとなります。
説明 | リージョン(Region) | AZ(アベイラビリティーゾーン、Availability Zone) | エッジ(Edge) |
一言で言うと | 地域のこと | 地域内のデータセンターのこと | リージョンやAZとは全く別のデータセンター |
概要 | リージョンサービス向け | AZサービス向け | グローバルサービス向け Route 53、CloudFront |
主な設計要素 | ベースとなる地域を指定する(日本では2019年3月現在で東京及び大阪)。データを海外に持ち出したくない場合など。またリージョンにより提供されるサービスや金額が異なる場合もあるので注意が必要。 東京リージョン、大阪ローカルリージョンなど。あるいは海外のリージョン。【2019/3/20修正】 | システムの拠点として設計する。二つ以上のAZ でシステムを設計することにより被災対策となる。 | AZより多い場所にある。世界中に分散することによりどのよう場所からでもアクセスのスピードを速くする設計で検討する。 |
関連リンク:
AZ、リージョン、グローバルサービスの違い
「ボリューム(EBS)」、「スナップショット」、「AMI(Amazon Machine Image)」の違いとは
Amazon EBS-BackedとInstance Store-Backedの違い
シングルAZ と マルチAZ の違いに関して
AWS のストレージサービスの違いに関して | EFS,EBS,S3,Amazon Glacier
Amazon SNS と SES の違い | メール送信機能差
Amazon Linux と CentOS の違い | 大きなメリットとデメリットを理解する
Amazon Provided DNS と Route 53の違い
AWS まぎわらしい用語一覧へ戻る