このページではDedicated host と Dedicated Instance の違いを説明します。とても似ているので違いに関して疑問になる人も多いでしょう。
EC2でインスタンスを起動する場合、動作させるハードウェア(仮想化サーバが稼働する)を指定していインスタンスを生成します。動作させるソフトウェアのライセンス上ハードウェアを専有することが条件であることが必要な場合やコンプライアンスで他社のインスタンスと同一物理サーバで同居できない場合などは特殊な条件で動作するハードウェアを指定します。
このハードウェアはテナント属性で指定します。「default」なら他のアカウントと同居します。
「Dedicated」 インスタンスと「Dedicated ホスト」は似ています。。「Dedicated ホスト」は後で追加されたようです。主な理由はソフトウェアライセンスで自社が保有する専有物理サーバを条件としている場合があるためです。
比較は以下の表の通りとなります。
説明 | Dedicated インスタンス | Dedicated ホスト |
概要 | 物理ホストをアカウントに割り当て、その物理ホスト内でインスタンスを起動していく。(アカウント専用の物理サーバ) | 基本的には"Dedicated インスタンス"と同じ。ただしインスタンスの詳細のコントロール、リソースの可視化、CPUコアやソケットレベルの管理、リソースレポートの作成などが可能。 (*)Dedicated インスタンスの機能の不足を補うためにDedicated インスタンスより後に公開されたサービス。 より ハードウェアをコントロールすることが可能なため、CPUとライセンスを固定する場合などへ対応が可能。 |
別名 | ハードウェア専有インスタンス | 占有ホスト |
物理サーバの占有 | 〇 | 〇 |
課金単位 | インスタンス単位 | ホスト単位 |
ソケット、コア、ホストIDの使用 | × | 〇 |
物理ホストのライセンス持ち込み | × | 〇 |
管理機能 | 低 | 豊富 |
ハートウェア | 専用ハードウェアがアカウントに割り当てられる。 | 専用ハードウェアがアカウントに割り当てられる。 |
EC2インスタンスのWindowsライセンス | Windowsライセンスが含まれるAMIを使用することができる。 | Windowsライセンスが含まれるAMIは使用できない。 |
代表的な目的 | コンプライアンス対応(他組織との機器の同居を禁止する場合など) | BYOL(Bring Your Own License) 保有するソフトウェアライセンスをインスタンスへ持ち込み。 |
企業では(1)秘密鍵を厳格に管理する(2)他社とインスタンスを同居しない、など厳格にポリシー、コンプライアンスを定義する場合もあるでしょう。そんな場合に活用してください。
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