このページでは AWS のロードバランサーである Application Load Balancer, Network Load Balancer, Classic Load Balabcerの違いに関して説明します。
ALBやCLBは「リバースプロキシー」的な使い方でしたが、NLB はより物理的なLBの機能に近くなっています、大きな違いは ALBはCLBは行きも帰りもLBを経由しますが、NLBは帰りはLBを経由しない点、及びNLBはIPを固定化することが可能な点です。
比較は以下の表の通りとなります。
比較表 | Application Load Balancer | Network Load Balancer | Classic Load Balabcer |
対象 | VPC | VPC | VPC, EC2-Classic |
特徴 | 行きも帰りも LB を経由する。 | 行きはLBを経由するが帰りは経由しない。その分だけ他のLBより性能が良い。宛先IPは対象サービス(EC2など)のIPに書き換えらえれる。よってクライアントへの戻りの経路を確保する必要あり。 | 行きも帰りも LB を経由する。 |
プロトコル | HTTP, HTTPS | TCP | SSL, TCP, HTTP, HTTPS |
Elastic IPアドレスの割り当て | - | 可能 | - |
固定アドレスの割り当て | - | 可能 | - |
Route 53でのレコード | 主に Alias レコード (A レコードは不可) | A レコード可能。 | 主に Alias レコード (A レコードは不可) |
セキュリティグループでの制御 | 〇 | - | 〇 |
基本機能(ヘルスチェック,CloudWatchメトリックス,ログ,AZ フェイルオーバ,Connection Draining) | 〇 | 〇 | 〇 |
Web Sockets | 〇 | 〇 | - |
クロスゾーンロードバランシング | 〇 | - | 〇 |
SSL オフローディング | 〇 | - | 〇 |
スティッキーセッション | 〇 | - | 〇 |
バックエンドサーバの暗号化 | 〇 | - | 〇 |